2008年1月30日水曜日

肺腺がん発覚1周年総括-1月29日

毎週かかる主治医(超多忙)に加えてもう1人週1回勤務(2007年4月より)の放射線治療に詳しい先生がいて、この診療所へ転院した時から相談にのってもらっています、この規模の診療所では珍しい状況、頼りにしています。

非小細胞型肺腺がん、PS=0で治療開始1年、転院半年この間の変化をまとめて貰いました。事前に質問事項をわたしてありました。1時間近い面談になった。

質問は 1. CEAマーカーの漸増傾向を抑えられないか、この傾向の原因はどこにあるか
    2. 最近のリンパ節の肥大について
    3. これからの抗がん剤のプラン、治療方針
    4. その他(代替療法など)

判ったことは

 1. CEAのじわじわ上昇しているペースを細かく見ると、抗がん剤によって微妙(有意)な差がみとれる、
  ゆっくりした経過からは、腫瘍の活動レベルが低い、ガン細胞が相対的に少ないといった推定ができる。
  抗がん剤によるペースの違いはプロットして精査してみる必要がある。(この所見は経過をふんで出
  てきたもので私には新事実。腫瘍は当然立体である、平面(直径)で2倍は立体(体積)で8倍という基礎的
  な確認)

 2. 12月の造影CTを精査すると、頚部リンパ節付近の転移はみられない、リンパ節が集合して肥大化傾向
   にあるため周囲の筋肉の緊張で疼痛などが出ている。頭部他肝臓、腎臓、副腎との転移も見られない。
  (これもここで判って一安心、1.の腫瘍の性格-低活動、も反映しているようです)

 3. 現用のナベルビンはあと2コース予定で判断する、1.の抗がん剤によるCEAの増加ピッチからはジェムザ
   ールに優位性があるようだ、ナベルビン無効の場合再度ジェムザール採用も考えられる。タルセバはイ
   レッサ(無効だった)と同じ方向の分子標的剤、私はEGFR変異なしで適合性が少し劣る。アバスチンは
   まだ肺腺がんには保険適用がされていない、すこし承認の様子を見よう。

 4. 免疫療法は進歩してきてる(私は阪大、東大ともHLAタイプ不一致、落第)。
   対象として-瀬田クリニック、温熱療法、丸山ワクチンetc。

  こうした状況は、study2007さん、扁平上皮がんの激しい経過とかなり様相がちがうことが判った。
  面談中がんの個性ということばはよく出てくるが同じ肺がんでもこんな変化がある、病んで初めて実感し
  ます。
  

2008年1月28日月曜日

白血球数を少々挽回

 土日と中二日おいて再度採血、入院している場合、先の2080は退院出来るか否かのボーダーラインです。
 気分的には「そのまま下がりっぱなし」的な雰囲気もあったが2620と30%ほど復調しました。
 患者の心配はきりがないが、抗がん剤連用によって骨髄の造血機能もくたびれてくるらしいから
「元気なうちに」有効打を放ちたいものです。

2008年1月25日金曜日

回復方向にも効いているのか

 診察日、採血、胸部X-ray。 
 なんと白血球減少2080、ガーーーン記録的な低レベル、週末禁足令となり、月曜日は採血となる。
 
 2回のナベルビンの作用が一番強まっている時期なのでしょう。

 これが治癒の方向に作用してくれているなら許容なのだが、腫瘍マーカーCEAは1日にチェック。

2008年1月24日木曜日

点滴記念日

 去年の今日から、タキソテール+シスプラチンの終日連続7日の恐怖の点滴シリーズが始りました。
 体力もあるし、きついレジメンから開始ということでスタートした。

 シャックリに悩まされたという記述が残っている、食欲不振もほぼ2日くらい、便秘下痢をくりかえた、頻度は低めでした。

 オペは不可能であったので、約9週間(2コース)の人生最長の入院はマーカー微増で終わりました。

 明日は定期健診日、質問事項を紙にまとめた、一口でいえば「治療計画」はどうなりますか、です。
 漸増する腫瘍マーカーCEAはこの肺腺がんのなにを表しているんだろう。抗がん剤が効き難いとは聞いているが一年経って
 これで「ベスト」いや「ベター」といえるのだろうか?

2008年1月22日火曜日

study2007さんへ

 早速ありがとうございます。

 study2007さんの素性はともかく、見えないものを見えるレベルにアクティブに引っ張り出してくる着想と方法、

(勝手に思っている)そうですが私には驚きです。

 なにかというと指を挟まれるオキシパルスメーターってのも使い道がありそうですね、値段は調べてないが。


 このような情報交換できることに感謝しています。


 PS  そちらのコメントへ入れたのですが最後にcookieがなんたらといって送りきれなかったようです。

   パルスオキシメーターが正確な名称らしい、価格は4万円〜。

2008年1月21日月曜日

ナベルビン以降-軽微な副作用

昨年1〜3月点滴中心の入院時には、薬液滲出と思われる出血斑が左上腕静脈?に沿って出現、最近やっと消えた。
今回は18日の点滴中、少し違和感があったが一日経ってラインの刺入部より10cmほど離れた所
(出血斑の出たあたり)にしこりが出来ている、さわると痛感がある。

抗がん剤治療は激しい嘔吐、しびれ、脱力など副作用のほか、自覚しにく大きいものは「骨髄抑制」で
白血球数などが減少する。
療友の[study2007]さんは体調から減少を推定できると書かれているが、体調の変化を敏感に感じられる
人の場合可能なのだろうか、判る訳がないとしている鈍感な私でもアンテナ感度を上げられるのだろうか。

2008年1月19日土曜日

第1回ナベルビン 2週の投与終了、18日

昨日は2回目、規模が小さい診療所は点滴専門ルームはありません。
先週もこの救急外来のベッドだった、ナベルビンは生食と混合してから短時間で体内に入れてしまう
必要があるので、院内薬局に隣接していることはメリットです、といっても規模がちいさいからどこでも
おなじか(笑)。今冬最低の気温で救急入院多く室内は忙しそうだった。
 採血を最初にやって白血球数は3930、少し低いが点滴OKとなる、点滴ライン確保は前回はナースで
今日は主治医だった。画像の評価は「変化なし」。
「低酸素」タイプのガン細胞というものがあるらしい、療友の胸腺ガンIV期bさんの情報です。 

 この診療所は小回りが利くが、基本的なハンドリングにすきがあって「2科目診療だとカルテ回送を忘れる」
なんてことがある、人件費抑制で派遣社員がかなり入っているためとの患者側の評価は当たっているようです。
私も自分がなにをするのか注意しながら受診している。

2008年1月18日金曜日

オンエア・放送大学「がんの健康科学」

 スカパー CS で21日の20:45から45分「がんの健康科学#1」が始ります。
16回?のシリーズ、リピートらしくすでに視聴された人もあるとは思いますが、おしらせまで。
当然地上波でも放映されると思いますが日時は調べて下さい。

 ごらんになった方は感想を聞かせてください。

2008年1月17日木曜日

胸腺ガンIV期B さん-東大免疫ワクチン療法

 この免疫ワクチン療法は、阪大方式より治験の条件が広いのではないかと私も考えていました。
 東大以外の大学との連携もあるようで千葉大でもなどと、淡い期待を持っていました。

 昨年ネット上からアドレスを探してメールしたが「無回答」、着信確認も付けなかったし、そのゲートが
中村ラボにつながるかも判らなかった、ガードは固かった。
 
 年が変わって、10日に資料を付けて返信用はがきもいれて速達で問い合わせました。
 返事が今日きた「5HLAのタイプが不一致でエントリーできない」と、またまた残念なことに。

 治験でかなり効果が上がっている東西の免疫療法とは縁がなかったというわけです。

 次は何を狙うか?

 なにか情報はありませんか?

 ハンフリー

病む友とリンクが増えた/アップル製ヨーグルト・メーカー


 1月の特記事項は、注意深くこのブログを読んで下さっているかたは気付かれたように
 ブログのリンクが増えたことです。
 このブログの性格上、闘病中の友である。健常でいたら成立しない。
 たとえば「蓄尿」、一定期間、真夜中も尿を計量する、抗がん剤の「洗い」や腎機能チェック、当然
水分摂取量=アウトプットも出てくる。
 病院食の味、点滴ラインの確保の上手下手など入院生活の機微を比較したり、共感したり、その
日常も生きていることの現れなのです。

 今日の画像は、アップル製のヨーグルト・メーカーなんてある訳ないが、intel Mac miniが手
伝ってくれるヨーグルト製造システム。CPUの廃熱利用です。
 カスピ海ヨーグルトを醸造(っていうのか?)しながら毎日食している、発酵はこう寒くなると
進行しない、風呂のお湯に浮かべたり、ストーブの吹き出し口においたり、考えていたら「そうだ、
あそこだ、アップルだ」になった訳です。
背面からの排気が結構柔かく温度をキープしてくれていろ。容器はさらにエアキャップの保温
ジャケットをかぶせたりします。
 手前はiPod touch8GB。

 

2008年1月13日日曜日

業務連絡  TO: MR.study2007

こんなブログでも良かったらリンクOKです。

 そちらのメールとブログのアドレスがわかりません。

 12月、治験のことでコメント頂きましたか?


 ハンフリー

11日ナベルビン第1週(2週連続)

 トライした薬の経過で言えば治療開始後の5th line,薬剤としては6番手だ。

 自覚症状は、この肺腺がん発見のキッカケとなった鎖骨近くのリンパ節が肥大してきて左肩にこりのような自覚が
出てきていること(この症状はネット上で探しても情報がないに等しい)。

 採血して白血球数をカウントしてOKとなって点滴へ、ナベルビンは調薬後短時間で点滴してしまう必要がある薬で、
30分以内に終わるが、前後のオードブル(吐き気止め)?デザート(洗い)?で時間は2時間半くらいかかる。
同量の点滴を1週間後の18日に予約した。

 副作用は、定番の自覚できない「骨髄抑制」、ジェムザールで出た発熱、便秘は出てこない。

 年末からtamyさんと梅沢先生のブログ経由の知り合いが増えた。

2008年1月11日金曜日

心のもちかた

今年最初の腫瘍マーカーCEAは9日にかいたようなものであった。

  早速心ある読者から励ましを頂いた。

 気分はなにか行動をおこさないと変わらない、手始めにこのブログの模様替えをした、ブ
ログのリンク、来訪者への「アンケート」(回答してください)を新設。

 今日は6番目の抗がん剤と対面になる。

2008年1月9日水曜日

新年最初の腫瘍マーカーCEA依然悪化

 5日の採血、白血球、好中球等は妥当なレベルであったが腫瘍マーカーは今日判った。

 ジェムザール4コース(4週サイクルを4回、07.9〜12)のマーカー値は、12.8-15.3-18.8-21.6と等差ペースで着実に増加した。
 CEAは爆発的に増加することがあることは聞いていたが(あったら困るよ〜)、漸増というかこのしっかりした右肩上がりをどう評価すればよいか。
 大勢の患者の中では「温和なケース」かもしれないが、私本人は闇の中、曙光いまだに見えずである。
 正月気分になれそうもない。

 11日には6番手の「毒薬=ナベルビン」点滴をうける予約をしてきた。

2008年1月1日火曜日

今年も続くがんロード

 お正月なのだが、おめでとうと言う気にならないのが本音だ。

 去年は、相手(肺腺がん)を見極めるだけで、見極めきれるわけはないが、済んでしまった。

 自覚症状はないが一定の病期にたっしている「幸運な」がん患者も多い(梅沢充先生ブログ)と聞く、PSもそこそこであってなのだろう。

 このような実態はなかなか聞こえてこない。

 正しい情報を与えてくれる情報ネットワークを頼りに新しい年に希望を託そう。