2007年6月9日土曜日

「肺がん」公開フォーラム感想-日本医学会主催、6月9日

 首都圏に住んでいるメリットでこういう機会を逃さず参加した。
 ガン治療の第一線のドクターが、今重要なテーマ、最新の話題を要領良く解説してくれた。くわしいメンバーは日本医学会HPで見ていただくこととして、印象に残った点を勝手にご紹介する。
 「喫煙習慣」にたいしては、ニコチン依存症という病気である、喫煙者の増加と肺がんの発生件数は20〜30年のラグでカーブが相似形を描いている、先進国の中で日本のたばこ価格が一番安い、アスベスト汚染にも質量ともに匹敵する加害性がある、メタボリック・シンドロームの大きな誘因である。
「薬物療法」では、新薬がつぎつぎと開発されている、特に分子標的薬のイレッサは蛋白分子レベルの適合性の検査が有効である、このEGFRの変異をみる検査方法はやっと保険適用になってきた、県によってまだ適用にしていないところもある(なんで!)。イレッサに続いてはアバスチンが期待されており、大腸ガンには使えるようになった。今使われている抗がん剤の副作用では「骨髄抑制---造血機能阻害」が最大の欠陥、そこで分子標的剤への期待が大きくなる。
 参加されていた人からみれば、まだまだ重要なことが漏れているといわれるのを覚悟でアップしました、私の低い知識の限界と思ってください。
 このフォーラムの内容は約2ヵ月ごには同学会HP上で映像配信されるそうです。

 日本医学会はこれまでガンをメインテーマに公開フォーラムを開催してきており、今回は4回目になる、患者としては非常に貴重な企画であり、同学会に心から感謝したい。

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