2008年7月22日火曜日

放射線治療の副作用


 
 X-ray(2Gy/day)照射は16回目になる。
 担当医から「湿布の接着剤が肌に残っているとX-rayの作用で皮膚にダメージを与えることがあるから、照射野には貼らないように、そろそろ肌に副作用が出る頃でもある」という指示だ。

 湿布を貼ると、痛みが軽減するので「こりゃいいや」と思っていたところだったので「ウーム」です。

 今日の暑さは湿度をつれて来ているので堪え難い状況だ、千葉市・午後4時で32℃湿度64%。
 皆さんもご自愛下さい。

 (画像上は「隠された庭への道-円錐」ダニ・カラヴァン(イスラエル)作/札幌芸術の森・野外展示紹介-18)

2008年7月18日金曜日

患者は暑くてもボヤッとできない=初歩的なまちがい




 連日熱帯夜、昨日はN(抗がん剤)の点滴7コース再開、ただし放射線治療も継続中、2病院掛け持ちだ。
 点滴スタート時刻をどれだけ早くできるか確認した。計画通り放射線治療はタイミング良く進み早く終わった、想定以上だから点滴の病院へは計画の一番良い時刻に着いた。
 ところが点滴が始らない、N剤の点滴は2時間おくれとなり、当然終了も2時間おくれとなった。
 なぜこんなことになったのか?以下報告する(この目的は再発防止以外にない、治療において患者は基本的に受け身であり、そこでは誰が悪いかだけを追求しても生産的ではない)。

 起こったことは
1. 主治医のN剤オーダーが院内薬局で処理されなかった(詳細は不明)、Nは常備の薬剤ではな
  いし、指定点滴濃度までの希釈が必要。
2. 4バッグの点滴は順序はきまっているにも拘わらず3,4が前後した(これは別のナースによっ 
  て数分で修正された)。

 どうすればよいか
1. 主治医からは謝られたが、真相はまだわからない「オーダーが行方不明」なのか、「オー
 ダー見たが忘れた」?
 とにかくこれは基本動作の間違い、システムが異常なのか、院内薬局の反省を聞いて見る必 
 要はある。
 指定濃度では一度だが指定の2倍に希釈されて、2倍速で入れたことがあった。輸液ポンプの
 キャパを超 えるから手動で調節となった。
2. ナースは1人が付き切りで看護するわけではない、複数バッグにはよく判る通し番号をいれ
 るのが基本、この病院はこれが守られていない、デリケートな薬液には茶色の「遮光カバー」
 が必要だがこれも扱いが一定しない、規則と現場の理解、行動が一致していない。 
 いつも私も順序を追って確認しているんだが昨日は昼食後で眠気に襲われ患者が「基本確認」
 できなかった、「警戒心の欠如」だ?!
 (画像上は「四つの風」砂沢 ビッキ作/札幌芸術の森・野外展示紹介-17)

2008年7月11日金曜日

事実は厳しいものがある=CT読影報告書




 来週の抗がん剤を決める診察があった。
 放射線治療は予定よりずっと早く9時過ぎにおわって(予約よりずーっと早くいったから)、直後担当医と立ち話「(腫瘍部)まだ固いね」縮小傾向はみられない、熱を持っている。バス、JRで主治医の診療所へ、お決まりの採血、胸部X-ray、白血球数は7230、CRPはかって見なかった5.8というハイレベル、上記腫瘍部の動向を反映しているのか?腫瘍マーカーCEAはじりじり悪いほうへ戻して、前月23.8から25.7となる。
 主治医には先週のU医師の判断「免疫療法とらず」「抗がん剤の選択と量でどれだけ腫瘍とおりあってゆくか」の2点を報告、後者は最初から治療の基本方針、この治療展開がどれだけ腫瘍の進行を遅らせるかに「命運」がかかっている。

 今日は表記の読影の報告書のコピーをもらう、なぜか「何に使うのか」という質問があった、CTという利器が教えてくれる重要な情報は患者もリアルに共有したい、とはいはなかったが、手に入った。

 素人がよんで総てわかるわけではないが、私の結論は表記のように安心できるものではない。

 来週の点滴はこれまでのナベルビン、放射線治療とは相性がよい点もたよって、予約をとった。

 
 (画像上は「ポートランディア」レイモンド・カスキー/アメリカ作/札幌芸術の森・野外展示紹介-16)

2008年7月10日木曜日

放射線治療続行中



 頚部リンパ節へX-ray(2Gy/d)照射に通っている、2週目今日で通算9回。
 他部位への転移を調べるために最初の週に頭部MRI、骨シンチで調べたが共に「シロ」、ホッとしている、その週末に免疫療法の症例についてUクリニックへお邪魔した。この週は風邪気味とだった。

 頚の疼痛は継続中、鎮痛剤、シップぺたぺたです。

 今週は腫瘍マーカーCEAもわかるので、ナベルビン続投の可否を検討する予定である。

            (画像上は「挑発しあう形」土谷 武作/札幌芸術の森・野外展示紹介-15)

2008年7月5日土曜日

ガン患者の運命=よく似た患者


 デイリーで拝見して、精力的に患者側に立った具体的なコメントで、私たちを元気づけてくれている
U医師のブログにこんな紹介があった。

私の状況にかなり共通するものがあるので(無断で)引用させたもらった。
このケース、ガンの個性、治療の個別性って痛感ものだがやはり「運命」ってある
のか、私は運命論者ではないつもりだが肺腺がんと遭遇して以来「巡り合わせ」の不
思議さには感じるところがある。
なぜか?まづ患者は「もしガンが発病したら、あの名医にかかろう」なんて考えていないし、
経験豊富な助言者は傍にいるなんてことなんて希有のことだ。
06年12月、私の場合「頚のリンパ節の小さなしこり」をまずホームドクターと相談して、さ
らに面識のある外科医を尋ねた、外科医は胸部X-rayだけの所見から「宣告」されなかった
(ここまではガンの姿を現していなかったのだ)。私がガンにいまも生きていられることに関わって
くれた数えきれない人たちに感謝の念以外はない。
言いたいのは1人の患者が自分の意思で選べる治療はあまりにも少ないということだ。

(以下引用)

イロイロな境遇の患者さんがいます。

どうも、あまり抗癌剤治療には慣れていない主治医が、
おっかなびっくりで治療をして、
その結果、
標準的抗癌剤治療とはかけ離れた、
極めてマイルド治療になり、
そのお陰でQOLが保たれ、
標準治療では、
70%以上の確率で、
亡くなられているはずなのに、
いまだにお元気で生活されている患者さんが来られました。(後略)

   (画像上は「北の大地の詩」鈴木 徹作/札幌芸術の森・野外展示紹介-14)

2008年7月2日水曜日

X線照射は2方向から合わせて40秒か=放射線治療続報


  今日で3日目だが、検査室へ向う雰囲気は何回も来ているような気がする。昨年初頭に入院した国立病院(正しくはこう言わないが)と内部の造作が共通しているし、ここの担当医は勤務したことがあるなんて話を聞いたことも手伝ってそんな感じを抱くのだろう。
こんな状況には慣れたくないなー。
 すこし早目に着いたら、「すぐやれます」といわれて、ライナック機のベッドに仰臥となった。スタッフと話して判ったこと-照射は前と左後方からの2方向から、それぞれ20秒くらい、前にあっという間という書き方をしたが、これだけの時間がかかる、照射中小さい音も聞こえる、音の時間で数えたらこんなものだった。
 明日は9時開始でRI(骨シンチ)検査、終わるのは午後早めの予定。

 患部の感じはまだなんとも言えない、鎮痛剤は継続、風呂で刺青を洗い落とせる日が楽しみだ。
 
      (画像上は「母と子」G・ヴィーゲラン(ノルウェー)作/札幌芸術の森・野外展示紹介-13)