2007年7月31日火曜日

イレッサという選択---セカンド・オピニオン(S.O.)での検討

 今朝10時から期待のMM先生のS.O.開始。
 いろいろやり取りがあって、ガン本体は、転移ありで4期というエンド・ステージになるが、患者の体内での状況は個人差があって、同じ時期であってもヘビースモーカーの場合はもっと過激な経過を辿ることもある、いまの平衡状態については下記の所見を述べられた。
「発見(発病じゃないところが辛い-私)から8ヵ月経過しているが、原発巣とリンパ節転移にほとんど悪化は見られず、ここは体の抵抗力で押さえているようだ、これは患者の精神力も加わったものである。ただ肺野の播種にやや拡大が見られて、これが腫瘍マーカー(CEA)の上昇に出ている。全体像は他部位への転移も見られず、体重減少はないことも抵抗力が働いているといえる、急激な病状悪化は考えられない」。    無理とストレスは禁物ということか。
 「処方は化学療法の継続、薬剤のいくつかの選択の幅がありタキソール、ビノレルビンのほか分子標的剤(ここでイレッサ登場)も採用してゆく。イレッサは経過を注意して用いれば安全、改善方向に向かえば1〜2週間で良い変化が見られる、適性遺伝子反応がマイナスであっても、あのときしておけばという悔いを残さないためにも意味のある選択でしょう」。
 これをどこの病院でやるか?責任者のMH医師に相談しましょうとなった。昨年来のH病院は電車とバスで約50分、今日のM診療所は自宅前から病院バスにのれば15分、チャリンコ(元気があれば)なら20分だから、うまくゆけば通院でという選択も出てくる。この時間差はQOL改善にもプラスだ。                   次回は治療院所、担当医の決定を含めて来週火曜日。

2007年7月26日木曜日

hpプリンタ-PSC2150絶不調を機に

 3年8ヵ月使ってきたが、絶不調、その連鎖は現用 iMacにもおよび、サブにしてあったintel Mac miniを登場させることとした(以後主機という)。
この間の調整は、Nさんの友人、MacインストラクターYさんに出張してもらった。最初現用iMac(以後補機という)もOS10.4.10に揃えて主機と連動を目指したが、intel規格が邪魔なのかとにかく同調しない。結局OSを10.2.8から10.3にアップ、スタンドアローンで使ってゆくことにする、主機intel Mac miniOSは最新10.4.10、。
 プリンタは、スキャナ部の不調のようでカチャカチャとノイズを発し続ける、プリンタ・ドライバの更新は無効だった。hpサービス窓口は、結線を全部外して、静電気除去をという古典的な対応を指示してくる、それでもダメならというと修理部品保証は(2002発売、2003購入)製造中止後3年だから、この際とばかりに新商品をの割引斡旋を提案してきた。こういう時もあろうと、未開梱の切り札のレーザ・プリンタ(ブラザー、HL-5240)を一年以上の在庫状態(この間に入院)から引っ張り出す、最新ドライバを主機Mac miniは内蔵していて、あっという間に(やや試行はあったが)稼働開始、印字ノイズなくスーッと出てくる、コピー品質はさすがレーザの仕事だ。
 補機 iMac側アプリは、ブラウザsafariとnifty WM間が不調、受信メールの1件を削除すると、ほかの受信メールも削除されるという現象が続いている。
 そんな、こんなで病人の暇つぶしにはなっている。

2007年7月19日木曜日

セカンド・オピニオン

 今日H病院、主治医(呼吸器外科)急用外出で面談できず、若い女医にこちらの希望をつたえる。セカンド・オピニオン、丸山ワクチンについては主治医に電話連絡で基本的に了解取り付け、詳細面談は27日外来でということになる。昨日の採血結果は白血球は低迷、血小板は横ばい、腫瘍マーカーCEAだけは微増、レントゲン画像にはこれまでおなじみの播種がしっかり写っている、ここまでの5回のTS-1,シスプラチン連合軍は効いていなかったという結論になる。
 主治医が夕方電話をくれて、次の薬については呼吸器内科の意見も聞きますとのことだった。以前、内科は「きつい投薬をしますね」と主治医から聞いていたところだから、なにが出てくるやら。
 補足:7月12日アップした肺ガン原因遺伝子EML4-ALK発見、この女医はまるで知らない感じだった、外科だからか?ウーーームである。

2007年7月18日水曜日

2ndライン 5度目の点滴入院

 内服TS-1、2週間この間にシスプラチン点滴入院という治療の5回目、今日は入院。4週単位で進行するから、退院後約120日が過ぎたことになる。
 今回の主治医との面談では、3rdラインへの治療内容変更(イレッサ!)に際してセカンド・オピニオンを申し出るつもりだ、最初にかかったM診療所に先頃専門のDR.が着任した。このDR.に専門の分野から意見を聞いてみる。内科的治療のほかの手段-この場合、照射手法なのだが、費用を考えると期待、失望なかばというところか。立ち止まっていてもガン細胞のほうは待っていてくれない。自分の体力維持も考えないと、若い?うちにということでは毛頭ないが(+_+)。

2007年7月16日月曜日

勉強会「家族がガンになったとき」(国立がんセンター・築地)      のあとは「つれあいの誕生パーティ」(↓子供達からのブーケ)


 15日(日)、昼ごろ台風4号が房総半島をかすめて北東北へ移動してゆくのを確かめて築地ガンセンター会場へむかった。都心へ出るJRは高架が多く強風に弱い、すでにダイヤは50%に減らされて全部各駅停車、途中の地下鉄乗り換え駅で別のトラブルがアナウンスされて、それならと地下鉄に乗り換える。
 時間ぎりぎりに会場へ入る、上記テーマを佐伯俊成医師(広島大病院)、田村里子ソーシャルワーカー(東札幌病院)の両氏がスピーチ、ガン治療が難しいことも身にしみているが、確実に生存者も増えつつある傾向を紹介されて、自分に根拠があるわけではないが安堵を感じる、前向き思考でゆくべし。スピーチ後の質疑応答はネットした各地がんセンターを結んでテレビ会議風に進行、各地の質問うけて、東京会場の講師が答えるというやりとりが行われた。
ガンは社会的に理解されていない存在であることが各地の質問から浮かび上がる。見舞いの人が根拠もなしに「良くなりますよ」という(善意、無根拠!)、実態を知っている本人にはなんの慰めにもならない、家族もやきもきといった乖離、自分でも体験するケース。
法的な整備も始まったが、目覚ましく?増加するガンは多面的な手当てをする必要がある。
 そのあとはあの新装「新丸ビル」へ向かう、台風がらみにもかかわらずたくさんのお客様が群がっている(私らも)、スパニッシュ・イタリアンとやらの、若い人の多い居酒屋スタイルの店へ、子供たち2人もそれぞれ現れて「連れ合いのバースデーパーティ」(画像は贈られたブーケ)となった。カロリー計算をしながら自制&自制のちょびちょび食い、ほんとに肥満はやっかいです。

2007年7月12日木曜日

わかった!肺ガンの原因遺伝子EML4-ALK

 日経、NHKなどで肺ガン発生の根幹にかかわると言える研究成果(下記)が
報道された。自治医科大、真野教授らの研究では、この遺伝子の操作で、動物
実験レベル(マウス)での肺ガンの発生と収束が確認されたという、同時に副作用
も低いという推定も。

 単純化していえば、難治と言われる肺線ガンの治療において、過去の治療実績
の確率の世界で選ばれていた治療方針が、手探り状態から大きく変化する、根本的
な世界が見えてきたのだろう。
 患者としては、大きく希望をつなげたいニュースである。

あいまいな表現があるかもしれないが、嬉しいニュースだからアップしました。
 (詳しくはhttp://www.jst.go.jp/topics/index.htmlのプレスリリース中に、
  「科学技術振興機構報 第411号」)

2007年7月8日日曜日

俳 句---点滴シリーズ07.2月分

点滴チューブの半径に食って寝る    百二十刻落ちる滴を受け入れて   
四人部屋それぞれ立てる点滴機      眉消えて副作用という仮面       
点滴機は眠らない私すこし眠る

(タキソテールとシスプラチンを集中して点滴されていた時期です、百二十刻は5日間として)

2007年7月4日水曜日

溺れるものは雲丹をつかむ

 日本を代表する正統派の出版社のPR誌を読んでいるとこんな文章*に出会った。
 肺がんの増殖を抑える作用が雲丹にあるというのだ、「雲丹の腸」には「糖脂質スルフォキノボシルモノアシルグリセライド」(ながーーい)という物質が含まれており抑止作用があるというのだ。「雲丹は食用の外、火傷、切傷に塗ると非常にききめがある」につづけて、薬効は肺がんにも及ぶと紹介されている。
 この先が知りたいが、私の検索では、ネット上に今のところ出てこない、同憂の方の新情報をお待ちします。
 連合いが早速にぎり寿司を買ってきてくれた、たしかに1かん雲丹が鎮座していた。寿司ねたは「腸」ではなく「卵巣」部分です。
              

*岩波書店「図書・7月号」の林望さん「雲丹、海胆、霊羸子」から引用、最後の3文字は「れいるいし」と読むそうです。

2007年7月1日日曜日

肺ガンと出会って8ヶ月目へ



 昨年12月からはや7ヵ月が経過した。だからという訳でもないが、先週金・土は例の社会復帰という名目で箱根、温泉とアジサイというショートステイでした。
空梅雨モード半日は降られたが、外にいるときは傘は不要でした。旅に出ると日ごろ食べないものや、出される量−−−特に宿の夕食は要注意、夫婦で「天ぷら恐いねー」といいながら90%は片づけてしまい、運動、運動というが後の祭。小田原の駅前の昼食も、日本そば「寿庵」、海鮮「RYO」とライト指向であったが、帰宅したら体重は微増という始末だった。(画像は大平台付近で取材、画像をクリックすると拡大されます、白い花の上の看板の文字に注目)