
今日、この地方の国立医療センター(放射線科)を訪ねた。
主治医の紹介状を持参、「この放射線治療では肺腺がん自体は根治しない」という前提での治療になる、主治医からも今回の担当医からもこの前提は口頭で確認された。2006.12遭遇時点から、大前提となっているから当たり前なのだが、いい気持ちになるイフォームド・コンセントではない。
担当医は「(状況は理解されているようですから)今日からやりましょう、通えますか」「当面治療専一ですから通います」「GO(とはいわなかったが)」開始となった。CTを照射部位確定の為撮って、てきぱきと進行してCT撮影後20分くらいで第1回照射(2Gy)自体はあっという間、総量50Gyだから25日を連続で受けることになった、放射線種は聞き損なった。
今週中に、他部位への転移確認のため頭部MRI,PET-CT(10万)の代わりに骨シンチの検査も決まった。
「根治しない」前提とはいえ、やってもみなければ判らない治療(予測はたえず裏切られる)の連続は、個別性の強い癌治療ではあるが、途中で「気弱に」なることもあるだろうなと「余計な」ことが脳裏をよぎる。
首から左胸、上腕はマジックの黒・青の線で派手なことだ。昔の罪人の刺青みたい「肺に傷持つおにいさん?おじいさんだ!」。
ひとこと・この病院では「患者さま」とはいわずに、ごく普通に「患者さん」というアナウンスだった。
(画像上は「道」空 充秋作/札幌芸術の森・野外展示紹介-12)